こんにちは、Twilioのデベロッパー エバンジェリストの池原です。2月13日、14日に開催された開発者カンファレンスDevelopers Summit 2020にTwilio Japanはスポンサーとして参加させていただきました。今回、ゲームを遊びながらTwilio製品の利用方法に加えJavaScript、Pythonも学習できるTwilioQuest 3を題材にセッション登壇や、ブース展示を行いました。セッション資料はこちらで公開中です。
Blogでは、今回から複数回に分けてこのTwilioQuest 3の特長やはじめ方、Basic Trainingの進め方などを解説します。また、TwilioQuestについてより詳しく知りたいという方は、ぜひ、作者のBlog記事(英語)を読んでみてください。
TwilioQuest = ゲームとチュートリアルのいいとこ取り
TwilioQuestはTwilioの製品やプログラミング言語、GitHubの利用方法についてなど数多くのチャレンジが用意されています。各チャレンジをクリアすると経験値やアイテムが取得できます。取得したアイテムはアバター(キャラクター)に装備し、自分だけの見た目をデザインできるゲームを模したチュートリアルです。日本語の解説記事もありますので、ぜひ、こちらもご覧ください。
作者であるKevinによると、最初のバージョンは2013年にリリースされています。そして、2019年の夏に最新バージョンである、TwilioQuest 3がリリースされました。私自身は前バージョンであるTwilioQuest 2を以前にプレイしたことがあったのですが、3はユーザー体験という意味では特に次の2点が大きく変わっています。
- これまでのWebベースアプリケーションからローカル環境にインストールする形態に変更されました。ローカル化することで、コードエディターやローカルホストへのトンネリングツール、ngrokなど、必要なツールが同時にインストールできるため、ユーザーが開発環境を準備せずとも、TwilioQuest 3さえインストールすればゲームを進められるという形になりました。
- 自分の分身であるアバターを2次元のマップ上で自由に動かすことができるようになりました。障害物をよけて隠されたオブジェクトを見つけ出すというようなマップもあります。このためゲーム性が高まり飽きにくくなっています。
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストの初期シリーズをプレイした経験があれば感慨深いものになることうけあいです。もちろん、そのほかのロールプレイングゲームが好きだという方にもおすすめです。
TwilioQuest 3プロモーションビデオ:
TwilioQuestでは「レガシーシステム」として知られる影の組織がクラウドを活用する人々を支配しようと陰謀を張り巡らせている状況に立ち向かうエリート部隊のために作成された秘密訓練プログラムです。このトレーニングミッションを受ける隊員は「オペレーター」と呼ばれており、オペレーターは神経インターフェースを利用しクラウドの世界を実世界のように移動する...というSF映画やアニメでありそうなシチュエーションですね。
我々プレイヤーは一人一人がレガシーシステムに立ち向かうためのオペレーターとして訓練するところからゲームがはじまります。それでは早速TwilioQuest 3をはじめましょう!
TwilioQuest 3のはじめかた
TwilioQuest 3はMac、Windows、Linux (Debian/Ubuntu) で動作するように作られています。こちらのダウンロードページから、それぞれのOSに対応したインストーラーを選択しダウンロードしましょう。
インストールを終えた後、アイコンをクリックするとTwilioQuest 3が起動します。最初にランチャーが起動し、インストールされているバージョンの確認と必要に応じてコンテンツが自動的にダウンロードされます。
ランチャーの準備が完了したら「PLAY TWILIOQUEST」ボタンをクリックしゲームを開始しましょう。
初めてプレイする際にはオペレーターの名前やアバターの外観を設定し、イベント参加の有無を設定します。
Twilioでは自社イベントや外部イベントの開催時にTwilioQuest上で同時にイベントを実施する場合があります。それらのイベントでは一定期間内に参加者が取得した経験値の総数を集計する機能や、トッププレイヤーを表示するランキング機能が用意されています。こちらの先ほどの表示名が使用されます。(例: Developers Summit 2020イベント参加者一覧 / スコアランキング)
全ての準備を終えると Fog Owl へと転移します。
Fog Owlとは?
Fog Owlはこの訓練の基地となるクラウド探査船です。実際にクラウドを行き来しているわけではないのですが、神経インターフェースでクラウドに接続したオペレーターが理解しやすいよう擬似的に再現されています。オペレーターはこのFog Owlからクラウドに存在するさまざまな仮想世界に接続しミッションをこなしていきます。
Fog Owlに降り立つと、「Cedric」と呼ばれているロボットとの会話がはじまり、なぜ、ここにいるのか、どのように他のオブジェクトを調べるのかなど説明を聞くことができます。Cedricが話す内容は、Text to Speech (文字からの音声合成)サービスを使用した音声再生が行われます。そのため、TwilioQuest 3を英語のトレーニングにも利用できそうです。
このFog Owl内でまずはオペレーターの操作方法を学習しましょう。一般的なゲームと同じように下記の各キーで操作できます。
←, A 左に移動
↑, W 上に移動
→, D 右に移動
↓, S 下に移動
スペースバー 人との会話やオブジェクトを調査
Cedricとの会話を終えた後、FogOwlを探検しいろいろなオブジェクトの前でスペースバーを押してみましょう!
次回予告
今回はTwilioQuestと最新バージョンについての解説とゲームのダウンロードや初期設定、基本的な操作方法を解説しました。さて、次回からはFowOwlに降り立ったオペレーターが最初に受ける訓練である「Basic Training」について詳しく解説します。重要だと思われるチャレンジについて詳しく解説していきますので、英語がちょっと苦手と言う方も大丈夫です。お楽しみに!
TwilioQuest 3をダウンロード
TwilioQuest 3は無料でダウンロード、プレイ可能です。App内課金もありません!ぜひ!
TwilioQuest 3 Blogシリーズ
- Game + Tutorial = TwilioQuest3のはじめかた (この記事)
- TwilioQuest 3: Basic Training その1 - ハッキングデバイスを活用しセキュリティを解除せよ
- TwilioQuest 3: Basic Training その2 - Twilioアカウントの作成と電話番号の取得
- TwilioQuest 3: Basic Training その3 - プロモーションコードを適用し無料クレジットをゲット
TwilioQuest 3について質問があるんだけど?
進め方がわからない。そんな時はぜひご連絡ください!
- Twitter (@Neri78)
- Email: dikehara@twilio.com